副業が原因で、トラブルが発生することがあります。副業の注意点として、発生する可能性があるトラブルと回避策について知っておきましょう。

最も懸念されるのが、本業の勤務先に黙って副業をした際に起こるトラブルです。近年、副業を許可する企業が増えつつありますが、多くの企業では副業を禁止しています。また、副業を許可していても、そのことを会社に申し出るよう義務づけているケースが多いのです。就業規則を確認し、副業に関するルールを守ることが大切です。副業禁止なのに、隠れて副業をしていてバレた場合、トラブルに発展するケースが多いので、特に注意しましょう。

また、副業先で本業に関する情報漏洩が発生してトラブルに発展することも考えられます。本業で知った情報を、副業で使用すると、機密漏洩とみなされることがあります。機密漏洩は、企業に大きな損害を与えます。解雇や裁判などの大きなトラブルに発展するケースもあるので、十分な注意が必要です。このようなトラブルを避けるためには、本業で知った情報をもらさないよう、細心の注意を払うことです。情報漏洩を防ぐために、同業他社での副業を禁止している企業もあります。

そして、労災が発生した際にもトラブルが起こることがあります。例えば、本業を終えて副業の勤務先に向かう途中で事故が起こった場合の、労災の対応について揉めることが考えられるのです。本業から副業への通勤途上など、責任の所在が不明確な場合は、労災保険の支払いなどでトラブルが起こりやすいので注意しましょう。